サムライ 孟世
 
アコースティックギター奏者、孟世(もうせ)のページです。
アコースティックギターの生演奏を中心とした楽曲を製作、発表して行きます。
 
updata
anima IIの告知(05/12/12)
HP作成、anima I製作話アップ(05/12/03)


discography

コミケット69での新譜です。

 
anima II 東方 ( MOSE-0002 / Special Thanks:Diverse System)
Tr.01  春色小径
Tr.02  U.N. オーエンは彼女なのか?
Tr.03  お宇佐さまの素い幡
Tr.04  月見草
Tr.05  オリエンタルダークフライト
Tr.06  彼岸帰航
Tr.07  幽霊楽団
Tr.08  古の冥界寺
Tr.09  妖々跋扈
Tr.10  東方妖々夢
Tr.11  花は幻想のままに
とらのあな・メロンブックス・あきばお〜・メッセサンオー
ホワイトキャンバス・Diverse System様にて委託販売中
価格:\1、500
(C)上海アリス幻樂団

Anima IIは、初夏から秋にかけての制作になりました。
自分で選んだ素材に関しては、選んだ自分が言うのもなんですが、メロディーの特徴がつかみにくいというのが、正直な印象でした。
手探りで取り組んだAnima Iは、自分の中の引き出しの数を増やすという役割があったように思いますが、
Anima IIはさらに音楽というものの深み、空間の奥行きが必要だと感じていました。
なぜその音を選び、なぜその響きが生まれたのか、メロディーに必然性はあるか等、
それらは自分自身の内面との対話、同時に葛藤を意味しました。

この目に見えない作業を経て、自分の中から生まれてくるメロディーには全て意味があるのかも知れません。


 
anima I 東方 (Diverse System : MOSE-0001)
Tr.01  妖々夢
Tr.02  Necro Fantasia
Tr.03  懐かしき東方の血
Tr.04  Ultimate Truth
Tr.05  月まで届け、不死の煙
Tr.06  蠢々秋月
Tr.07  Cinderella Cage
Tr.08  幽雅に咲かせ、墨染の桜
Tr.09  千年幻想郷
Tr.10  Voyage1969
Tr.11  East End
曲名をクリックすると試聴を聞く事が出来ます。
(Diverse Systemさんのサーバーをお借りしております。内容は同じ物です)
価格:\1、500 通販はDiverse Systemさんへ
(C)上海アリス幻樂団



Anima Iのギターアレンジをするにあたって最初に悩んだのは、原曲をどこまで崩していいのかということでした。
ゲームをプレイした上で自分の気に入った、心に引っかかった曲を無造作にピックアップしたのですが、
ギター1本では演奏不可能な打ち込みならではのリズムやテンポ、自分の感性にはないメロディーライン、
転調で大きな流れを作り出していくという楽曲構成が当然のようにですが(笑)多く有り、
これらをギターソロにするには、思い切った切り崩し方をしなければなりませんでした・・・

結果、手法としては、原曲から曲のテーマになりそうな部分を選び、そこからイメージを膨らませて大きな流れを作っていくというやり方をとりました。
これらはほとんど同時進行でした。テーマを忘れないように気をつけながら、
その曲が初めからそこにあったかのように、自然な流れで起承転結しているかを絶えず確認しつつのレコーディングです。
アコースティックギターを用いて、東方の楽曲を自分なりに、イメージを残しつつまったく別の新たな姿に生まれ変わらせることは、
それ自体が創作そのものであったように感じます。

チューニングは、他の多くのギタリストが使う一般的なチューニングにはなっていません。
DADGADという変則チューニングと、あともう一つはオリジナルの変則チューニングを使っています。
この2つのチューニングにより、ANIMAは作られています。
チューニングにより、曲のカラーをがらりと変えること等ができ、
またメロディー、和音、ベースラインを同時に奏でることが可能になります。

チューニングをこれ以上増やさなかったのは、ギター2本だけで再現するという自分なりの意図がありました。

レコーディングは、環境を選ぶ為山奥で行われました。
ギターのレコーディングはコンデンサーマイクと言われるマイクを4本立てて録っています。
生憎、季節は冬で、時間は車の騒音が比較的少ない深夜でした。当然山奥は寒さが厳しい物です。
暖房は欠かせないのですが、その音も感度のいいマイクは拾ってしまうので、録音中は暖房を止め、
一曲を録り終えるまでは寒さと戦いながらのレコーディングでした。
指が動かなくなっていくのはなかなか辛かったですね(笑)
そして人間と同様、アコースティックギターも環境でコンディションが大きく変わってしまいます。
温度や湿度の加減で、ネックが反ってしまったり、サドルが歪んでしまったりするとすぐに音に影響が出てきてしまいます。
湿度には気を使いましたが、さらに楽器の状態を一定に保つため毎日ギターの調整は欠かせませんでした。

こうしてレコーディングでは寒さと(笑)、また自分と戦いつつ出来たのが、anima Iになります。

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